産業廃棄物収集運搬業の許可を得るためには、「産業廃棄物の処理に必要な知識、技能を有していること」の証明として、講習会を受講し修了証を手に入れる必要があります。ここでは、北海道における講習会の概要と受講の流れについて説明していきます

 

産業廃棄物収集運搬業許可申請における講習会の概要

産業廃棄物収集運搬業の許可を得るためには、指定の講習会を受講し修了証を得なければなりません。受講資格は特に設けられていませんので、業務に携わる人は誰でも講習会に参加することができます。

 

講習会は、コロナ禍の影響からオンライン方式が取り入れられています。各自治体によって受講方法が異なる場合がありますので事前によく確認しておきましょう。なお、産業廃棄物収集運搬業の許可を新規申請するときだけではなく、許可期限である5年を迎える際の更新手続きでも講習会の受講は必須になります。講座の開催日程はあらかじめ決まっているので、事業予定と重ならないよう事前確認に努めましょう。

 

北海道における講習会受講の流れ

講習会を実施するのは、公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)で、都道府県が指定する業者を通して受講の申し込みを行います。試験会場は全国各地にあり、どこで受けても問題はありませんが、やはり最寄りの会場を選択するのがベストでしょう。早めに受講手続きを行い試験会場および日程を確認し予約しておくことをお勧めします。

 

講習会の流れ

北海道のホームページによれば、講習会は以下の2段階方式を採用していることがわかります。

  1. 事前にパソコンなどを使い講義ビデオを視聴(受講)する
  2. 会場に出向き試験を受ける

 

試験日程・会場の予約はインターネット経由のみとなるので、早めに空き状況を確認し、できるだけ最寄りの会場で受講できるようにしましょう。

 

講習会の予約から修了証の受け取りまでは、以下の流れを辿ることになります

 

試験日の確認

JWセンター((公財)日本産業廃棄物処理振興センター)のホームページで試験日を確認し、受付状況を確認する。

 

メールアドレス入力

申し込みフォームにメールアドレスを入力し、受講者の写真を登録する。

 

受講料の入金

受付確認メールが届いたらメール内容にしたがい受講料を入金する。その後、受講決定メールが配信される。

 

動画受講

受講料支払いが完了した後、テキストが届けられるので、これをもとに動画で講義を視聴する。これをもって講習会参加となる。

 

受験

後日、受講票と受講確認書を携帯し試験会場で受験する。

 

修了証の受け取り

試験から約23週間後に、合格者には修了証が、不合格者には再試験の案内が届けられる。

 

講習会の種類は3

産業廃棄物収集運搬業における講習会は、新規・更新・特別管理産業廃棄物管理責任者に向けた3種類が用意されています。それぞれの特徴についてみていきましょう。

 

1.新規許可講習会

新規に産業廃棄物あるいは特別管理産業廃棄物収集運搬業ほかの許可を申請する場合、新規許可講習会を受ける必要があります。講習会を経て交付される修了証の期限は5年間ですので、期限切れとなる前に更新許可手続きが必要になることを覚えておきましょう。

 

2.更新許可講習会

現在の産業廃棄物収集運搬業の許可申請を行う場合、更新許可講習会を受ける必要があります。更新における受講者は事業の代表者か役員が対象になります。講習会を経て交付される修了証の期限は2年間ですので、期限切れとなる前に次の更新手続きを忘れず行いましょう。

 

3.特別管理産業廃棄物管理責任者講習会

特別管理産業廃棄物管理責任者の資格取得を目指している場合、特別管理産業廃棄物管理責任者講習会を受ける必要があります。

 

まとめ

産業廃棄物収集運搬業の許可申請手続きを行う上で、講習会の受講は不可欠です。特に、事業立ち上げに際して産業廃棄物収集運搬業許可を取得したい場合は、やるべきことが膨大になりすぎて混乱してしまうかもしれません

 

そのようなときこそ、さまざまな許認可業務を熟知した当事務所にご相談ください。現状について十分ヒアリングを行い、今やるべきこと、自分で行うべきこと、行政書士にお任せいただけること、全体のスケジュール感などについて、適切に助言いたします。ご安心のうえお問い合わせください。