初回に産業廃棄物収集運搬業許可を取ると、原則として5年間有効となりますが、事業を継続する場合は5年経過する前に許可の更新手続を行わなければなりません。ここでは、産業廃棄物収集運搬業許可の更新手続の全体像について説明していきます

 

産業廃棄物収集運搬業許可更新手続の重要ポイント

産業廃棄物収集運搬業許可および特別管理産業廃棄物収集運搬業許可を取った事業者が、当初の有効期限以降も事業を継続したいと考える場合は更新手続が必要になります。当初の有効期限は優良事業者であれば7年・通常5年ですから、この期間を超える前に更新許可を得なければなりません。このとき、産業廃棄物収集運搬業許可更新手続に先立って講習会の受講が求められます

 

更新手続に先立って求められる講習会受講

北海道では、更新手続にまつわる講習会は指定日のみ開催されています。機会を逃してしまわないよう注意して講習会に備えましょう。

 

更新許可申請書類の準備

更新許可申請に際し、必要になる書類を不備なく揃えます。都道府県により違いはあるものの、一般的には以下の書類が必要になります。

 

申請者が個人の場合

  • 産業廃棄物収集運搬業許可申請書
  • 現許可証の写し
  • 住民票の写し
  • 登記されていないことの証明書
  • 誓約書
  • 講習会の修了証の写し
  • 事業の開始に要する資金の総額及びその資金の調達方法を記載した書類
  • 資産に関する調書(残高証明書や固定資産評価証明書等)
  • 申告所得税の納税証明書(直前3年分)

 

申請者が法人の場合

  • 産業廃棄物収集運搬業許可申請書
  • 現許可証の写し
  • 定款の写し
  • 履歴事項全部証明書
  • 役員及び出資者の住民票の写し
  • 役員及び出資者の登記されていないことの証明書
  • 誓約書
  • 講習会の修了証の写し
  • 事業の開始に要する資金の総額及びその資金の調達方法を記載した書類
  • 決算書(直前3年分)※貸借対照表・損益計算書・株式資本等変動計算書及び個別注記表
  • 法人税の納税証明書

 

なお、いずれの場合でも、変更が生じた事項がある場合は「変更事項確認書」の添付が必要です。

 

新規で許可申請したときと同様に、更新する際も、産業廃棄物の積み込み・積み下ろしを行う都道府県でそれぞれ更新許可申請を行わなくてはなりません。複数の申請を行うということは、その分用意すべき書類も増えますので、時間に余裕をもって準備するようにしましょう。

 

更新許可申請の受付期間

講習会を受講し、許可申請のための書類準備を終えたら、都道府県に対して更新許可申請を行います。申請後すぐに許可を得られるわけではないため、タイミングによっては許可がおりる前に現在の許可が期限切れとなってしまうこともあります。ただし、すでに申請を行い審査中であることを前提に現在の許可は有効とされます

 

北海道における更新申請のための講習会概要

一般社団法人 環境総合研究所によれば、北海道における講習会の概要を以下の通り伝えています。

 

講習日程

講習会の定員は毎回75名であり、20225月時点での開催予定は以下の通りとなっています。

 

2022年】廃棄物収集運搬業更新申請における講習会

2022 年 6月28日(火)

2022 年 6月29日()

2022 年 7月20日()

2022 年 7月21日()

2022 年 9月14日()

2022 年 9月15日()

2022 年11月16日()

2022 年11月17日()

2023 年 1月25日()

2023 年 2月22日()

 

講習実施会場

札幌での会場は以下の3か所です。

  1. 北海道自治労会館
  2. 北海道経済センター
  3. 第二水産ビル

 

受講課程

産業廃棄物または特別管理産業廃棄物の講習内容と所要日数は以下の通りです。

 

【収集・運搬課程】

  • 所要日数:1
  • 講習内容:
  1. 【5時間】廃棄物処理法の解説(法の概要、廃棄物の種類、産業廃棄物の種類、産業廃棄物の処理、管理票、処理業、立入検査、命令など)、環境マネジメント(帳簿の記入・保存、管理票の運用、産業廃棄物処理の記録簿、ISO、環境アセスメント)
  2. 【3時間】収集・運搬業一般(処理基準・保管基準、収集・運搬基準と責務、再委託基準、収集運搬処分業者の帳簿、名義貸しの禁止、輸入の許可・特例)

※一般社団法人 環境総合研究所ホームページより抜粋

 

まとめ

産業廃棄物収集運搬業の更新手続きを行うためには、限られた機会に合わせて受講予定を組み、必要書類を用意して申請しなければなりません。十分な時間的余裕を持って準備することが求められますが、日常業務に加えて更新手続きの諸準備を行っていくことは大変なことです。

 

札幌市においてトップクラスの依頼件数を誇る当事務所にお任せいただければ、十分なヒアリングのうえで最適なスケジュールを組み、更新手続きのお手伝いや適切な助言をいたします。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。